旅行会社スタッフのリアルなBLOG

台湾温泉巡り旅

こんにちは。スタッフNです。
5年ぶりに台湾に行ってきましたのでレポートします。

今回の旅の目的は台湾の温泉と小吃です。
コロナが広がる前の2019年に宜蘭県礁渓温泉を旅しましたが、期待以上の温泉地でしたので、
台湾の他の温泉地も巡ってみたくなりこの度の旅行となりました。
今回は時間の関係上台北を中心に近場の温泉地を巡ります。

移動の多い一日となるのでまずは台北市内で朝食をいただきます。
台湾の定番朝ごはんといえば、鹹豆漿(シェントウジャン)です。鹹豆漿の有名店、四海豆漿大王で鹹豆漿と小籠包をいただきます。

四海豆漿大王、鹹豆漿・小籠包

美味しい朝食でお腹を満たした後は、ホテルをチェックアウトし向かうのは台北市の南、新北市烏來区にある烏來(ウーライ)温泉です。
烏來は台湾原住民のタイヤル族の言語で、「沸騰の水」に由来するそうです。
台北市内からはMRTとバスを乗り継いて1時間ほどで行くことができます。
MRT新店駅からはバスに乗り換えてくねくねの山道を登って登ってたどり着くのでずいぶんと標高の高い場所かと思いましたが、
標高は500mほどとそれほど高くはありません。
この日は土曜日ということもあって、たくさんの観光客で賑わっていました。
台北市内に比べれば多少暑さは和らぎますが、それでも気温32℃の真夏日でした。

烏來の渓谷を流れる川

こんな暑い日に温泉なんてどうかしていると思いますが、それでも目的の温泉地に向かいます。
ただ、せっかく烏來まで来たのでまずはトロッコ列車に乗って烏來瀑布を見に行きます。

烏來トロッコ列車駅

温泉地のある麓の烏來から烏來瀑布まで1.5kmの区間をトロッコ列車に乗って移動することができます。

景色がよく、小さなトロッコにガタゴトと揺られます。

烏來瀑布は落差80mの台湾最大級の滝です。
烏來の林業やトロッコ列車の歴史を学ぶ烏來林業生活館(入場無料)の展望デッキから渓谷を挟んだ向かい側に落ちる滝は一見の価値ありです。
また、この滝は台湾を代表するパワースポットでもあるそうで、マイナスイオンとたくさんのパワーをもらって再びトロッコ列車の駅に向かいます。

烏來瀑布

烏来温泉は烏來の渓谷沿いに温泉旅館が立ち並ぶ風情のある温泉街(老街)です。
土産物屋や屋台飯が並ぶ中に日帰り温泉施設があります。

小川源温泉
http://www.protospring.com.tw/home.htm

小川源は一見すると廃墟のような見た目で入るのにちょっぴり勇気がいりますが、優しい店員さんが丁寧に案内してくれます。
300元(現在レートで約1500円)と決して安くない金額ですが、烏來の本来の目的である日帰り温泉を楽しみます。
建物の見た目からは想像できませんが、温泉施設は綺麗に整備され、快適に過ごすことができます。
ロッカーの鍵とタオルを渡してもらって、いよいよお風呂場へ。
こちらの温泉は日本式の裸で入る温泉です。
比較的ぬるめの湯船から熱々の湯船までいくつかの浴槽があり、打たせ湯やジェットバスまであります。
そして烏來温泉の泉質は弱アルカリ性の美肌の湯です。
この日はとても暑く、トロッコ列車のシートも焼けるように熱かったので少し歩くだけでも汗をかいて体力が奪われます。
温泉に入って疲れを癒やしさっぱりしたところで、先程通ってきた老街で昼食をいただきます。
通りを歩いていて気になっていた焼肉屋さんへ。
焼き肉と風呂上がりの冷えた台湾ビールで乾杯。
最高の休日です。

烏來老街にある焼肉屋さん

朝早くに台北を出れば半日で十分に楽しめます。
また、時間がある方は烏來温泉に宿泊するのもいいかもしれません。
夜の温泉街はまた違った趣がありそうです。
さて、烏來を後にして今度は台北の北に位置する北投温泉へ向かいます。温泉三昧です。
台北市内からは、MRTで約40分。
こちらは烏來と違い、MRTのみで移動することができます。

MRT北投駅温泉街のある新北投駅へはここから新北投支線に乗り換えて1区間です。

MRT新北投支線では旅行を盛り上げるクマのオブジェが車内に立っています。
北投でしなくてはならない5つのことが書いてあるようです。

北投温泉は1894年にドイツ人によって発見されたとのことです。
その後日本の温泉文化が持ち込まれ日本統治時代の面影が残る古い風情の温泉街に旅館やホテルが所狭しと建っています。

石川県の有名な温泉旅館加賀屋もここ北投で日勝生加賀屋として高級旅館を運営しています。

日勝生加賀屋
https://www.kagaya.com.tw/

日勝生加賀屋も気になりますが、今回は、もう少しリーズナブルに温泉が楽しめる北投水美溫泉會館に宿泊しました。

水美温泉会館
https://www.sweetme.com.tw/ja/index.html

こちらの北投水美溫泉會館は各部屋に室内温泉風呂がついており、大浴場も利用できる温泉地らしい宿泊施設です。
建物と部屋は少々くたびれていますが、駅から近く、北投の観光地を巡るのに最適な立地と言えます。
ホテルの温泉の泉質は白色硫黄泉で酸性泉とのことです。日本の東北の温泉によくある泉質と近いようです。
広々とした大浴場にはサウナも完備されており、サ活も楽しめます。
北投は温泉地ということもあり、ホテルの温泉だけでなく公衆浴場も整備されています。
瀧乃湯は台湾最古の公衆浴場で、創業は1907年前後とのことで、歴史のある浴場です。
https://www.longnice.com.tw/
入浴料150元を支払って脱衣所で服を脱いだ後(こちらも日本式で裸で入る温泉です)、浴室をのぞくとシンプルな2つの湯船があり
片方はなんと湯温45.9℃の表示がされています。
地元の方と思われる台湾人の方々はこの湯船に普通に浸かっています。
勇気を振り絞って湯船に浸かるとみるみる肌が真っ赤に染まります。
強酸性のお湯ということもあってますます熱く感じます。
3分以上入らないようにと注意書きがありますが、実際3分も入っていられません。
友達に絶対に押すなよと前フリをしてから入りましょう!
もう一つの浴槽は水で少し湯温をさげているので、先程の湯船よりは長く使っていられますが、それでもこちらも
長く浸かるような温度ではありません。
早々に退散です。
ただ、北投温泉まで来たのならならぜひこういった公衆浴場も訪れてみてほしいです。激アツです。
また、ここ北投は映画のロケ地としても有名で台湾映画が好きな方は是非訪れてみてほしいです。
私は、金城武とジジ・リョンの映画「ターンレフト・ターンライト」(原題:向左走・向右走)の舞台になった北投公園を散策できて胸アツでした。

公園の中にある自然に囲まれた台北市立図書館北投支店

台北市内から40分ほど離れているだけですが、街の雰囲気が異なり温泉地を楽しめます。
台湾に何度も行ったことがある方でもまだ台湾温泉を楽しんだことがない方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
想像以上の体験間違いなしですよ。

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